2種類のかんじき比較

前回はかんじきとスノーシューの比較でしたので、今回はかんじきの比較をします。

猟師が使うかんじきはホームセンターなどで販売されているものではなく、ほとんどが手作り。地方によって木の種類が色々あるようだが、おらが住んでいる地域は根曲がり竹でロープで六角形で編む。ずっとこのタイプのかんじきを履いてきたのだが別の地域で猟師に評判のかんじきが販売されていたので購入してみた。

六角形に編むのも人によってやり方が違うしこだわりがある。竹が重なるところは針金で止めているのだがこれが外側になる。なぜかという理由はいまいちわからん(笑)なぜなら反対に履いても別に変わらないからだ。

で、もう一つが十日町市仕様のかんじきだ

 

これは横3本のロープと足を乗せる場所はトラロープという仕様だ。これを作ったのは80代の猟師さんで身内や射撃場だけで細々と販売している。このかんじきは良いと評判なのだ。

動画を見てもらうとわかると思うのだが、このロープに結び目が無い。うちの方だと男結びで縛るのだが、このかんじきは編み込んで熱で溶かして処理してある。なぜロープの結び目がないと良いかと言うと、歩いている時に雪が付着しないということなんですね。それにトラロープや横3本のロープもポリエチレンの素材なので雪が付着しずらい。

六角形の編み込みは浮力があるが、歩いている時に雪を持ち上げてしまい重くなりがちなんですね。歩いていると疲れてしまいます。十日町仕様のやつはシンプルな作りでポリエチレン性なので雪が付着しづらいのです。

そして、十日町仕様は前重心ということなんですが、自分はあまり違いに気づけませんでした。

比較とまとめ

かんじき 六角形 十日町
材質 根曲がり竹 1本 根曲がり竹(だと思う)2本
重心 中央 前(自分にはわからないが作り手のこだわりなので意味はあるのだろう)
浮力 ◎(ロープがたくさん張ってあるほうが理論的に浮力があるのだが、実感的にはどちらも変わらなかった)
耐久性 ○(ロープとロープが交差する場所はどうしても擦れたり力が加わりやすいので数年で切れる) ?(まだそれほど使ってないのでわからないがロープはシンプルな構造なので壊れにくいはず)
靴との相性 殆どが長靴だがどんな靴でもフィットする。 六角形と違いかかとがずれないための輪っかのロープが無いので、かかとに突起があるタイプの長靴と合わせないと外れる可能性がある。面倒な場合は輪っかをつければ良い。そして靴と結ぶ紐がビニールなので1年で交換が必要。
価格 非売品(作れる人が少なくなった。おらもロープを編めるようになりたい)

6000円(十日町射撃場。もう高齢なのでいつ辞めてもおかしくない)

歩きやすさ 六角形は雪を乗せやすいので重たくなる傾向がある。 ポリエチレン性なので雪が付着しづらいが、歩いていれば多少は雪は乗ってしまう。

優劣はつけがたく好みの問題。現在は十日町仕様だがまだ履き慣れていないせいもあり何度も脱げたりした。かかとに輪っかがないのは違和感がある。十日町の人も輪っかを後付でつけた人も多いという。もうちょっと使い込んでいくうちにいろいろな気づきが出るだろうが、どちらにせよ深雪での狩猟には適している。ちなみに十日町射撃場は冬は閉めている。

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