先日、イノシシを獲って解体した場所に向かってイノシシの足跡があった。
ん!?残骸を食べに来たのか?と思ったが素通り。猟場のあたりは雪が50センチくらいと少なく行動範囲が広い。
今朝の足跡なのに追っても追っても見つからない。足跡から判断するに、私に気がついて逃げている様子はない。
だんだんと足跡が濃くなる。
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寝屋あった
しかし空…
枝や葉から見るに新居や
昨日作ったんやろか
足跡を追う。
山を下り終わる寸前で蓮がいた。
じっと止まって見てる。
そっちに目をやると
イノシシや!!
向こうも気づき丘を登る。
おらも登るがかなり急斜面でもたつく。
登り始めたところで犬が止めた。
が、、、おらが行ったときには
川に飛び込み飛ばれていた。
探したけどどっちの方向かわからない。
普通は下だろうと歩いたがあがった跡がない、じゃあ、流れが結構あるが上にいったのか?
また戻り上にいったけど、こちらも痕跡が見つからない。
まあしょうがない。
もう疲れたから帰ろうかなと思って帰りの方向に歩き出したのだが、犬がある一点を見つめて気にしている。
よし、ともう一度気合を入れ直して、そちらの方に向かって山を上る。
結構な斜面で疲れる。
犬は途中で急斜面を降りている。
おらは降りたくない
だって戻るのしんどいもん。
イノシシが確定していればいくけどさ。
と思いながら、おらは上の方に行った。
下から何かが走ってきた。
銃を構える。
「カモシカや」
もちろんスルー
この時、あ~蓮くんはこのカモシカの匂いに反応して降りていってしまったんやなと思ったのだが、これは勘違いだったことに後で気づく。
蓮が戻ってこない。もう15分見ていない、そんなときは何かを追っている。
しょうがないから蓮が行った崖を降りる。
どんどん降りる。もう下まで来てしまうというときに犬が走っているのがちらっと見えた。
おらには何も見えない。更に降りると川にたどり着く。
ふと見ると、川の中にイノシシが一頭いる。蓮くんに追われて逃げたのだろう。
俺には気がついていない。
よく狙って撃った。
ど~~ん
イノシシはよろけた。
良し当たった!!
倒れろと念じるが、ヨタヨタと上に行く。
2発目
これも当たった(と思う)が倒れない。
もう一度よく狙って3発目
弾が出ない。
ジャムった(笑)
この銃は手入れしていればジャムることはまずないのだが、この間濡れた後に手入れをちゃんとしなかったせいや。
でも、すぐに装填し直し撃った
これも当たった!
もう、倒れてくれと念じながら、上に上がっていくイノシシを追いかける。
俺が撃った場所は10mくらいの崖で降りれない。
走って回り込む。
正直、すぐに倒れると思っている。
もし倒れなくても、川の流れに逆行しているので早く走れないし、半矢なので走れば追いつくと思っていた。
ほぼ賞賛があると踏んでいた。
走って川に入ると何故か犬が俺のそばに来た。
なんで??
おい、イノシシ止めろや!!と思いながらもそんなこと言っている場合じゃない。とにかく見つけなければならん。
しかし、半矢のはずなのに全く川から上がった形跡がない。ずっと川の中を歩くの??
もしかしたら、川の中で倒れたのかもしれないと思い探すが見つからない。
正直、川の中で死んでしまうと見つけるのが困難なのだ。
結構探したけど見つからなかった。
猟師には半矢は必ず起こるんだけど、やはり気持ちの良いものではない。痛めつける形になってしまい申し訳ない。でも、おらの中ではすぐに死んでしまって川底に沈んでしまったのではないかと推測している、いやそうであってほしい。