いつもの散歩コース。
今日は早く帰ってきたので、いつもより奥へ入っていった。
そこは川があり犬たちは橋を渡る。戻ってくるには必ず橋を渡るので、私は橋の近くで犬たちが戻ってくるのを待っている。
しかし、いつもなら近くに犬の気配を感じるのだが、今日は気配がない。でも、橋を渡らないと戻ってこれない。1時間が経つ、流石に音沙汰がないので私はシカ笛を吹いてみるが気配はない。
電話が鳴るが山奥の圏外だったのですぐ切れる。登録されていない番号だ。
私は普段はほとんど電話がなることない。
このタイミングで電話が鳴るということは犬の首輪(うなだけ)に記載されている私の電話番号にかけてきた可能性が高いと推察。
そこで、車で電波の届くところまで戻り電話をしてみると、ここから5キロ以上ある錦鯉屋さんからだ。赤い犬が一頭来ているのだが、おたくの犬では?という内容だ。一瞬戸惑った、崖を上がって2山超えないといけない場所にわざわざなんでうちの犬が??
で、黒い犬(うな)も一緒ですか?と聞くとどうやら一頭しかいないようだ。
急いで伺うと、蓮がいた。そのおたくにはメスの柴犬ちゃんがいる。
あ〜、この子に会いに来たのか。
話を聞くと、先月もきたそうだ。そういえば、先月も一度夜まで帰ってこなかったことがあった。
このお家には約1年前に蓮が伺った時に首輪の電話番号を写真に撮っていたらしく、それを見て連絡をくれたようだ。
私の感情は2つ
- だめだとわかっているのに勝手にどっかいきやがって
- リスクを犯してでもメスに会いに行く気持ち
まあ、後者の気持ちもわかるので強く言えない・・・
それはいいとして
うながいない
このときは家の前で待っているだろう安易に考えていた。
しかし帰ってもウナが帰ってきていない。
車で考えられるところを回るがいない。
初めてだ。
いつも蓮が脱走するときは途中までついていくが、ウナだけは必ず戻ってきたが、今回は戻らなかった。多分、かなり遠くまでついていってしまい、戻ろうとしたが迷ってしまったということなんだと思う。
もうね、心配でたまらないのよ。
昔、蓮が3メートル下の井戸に落ちて数日過ごしたことなど、悪いことばかり思い出したり、考えたりしてしまう。そんなこと考えても無意味だとわかっているつもりでも心配になるのよ。
夜、犬の居るドアを開けると、いつもならウナがキャンキャン甘えた声を出して飛びついてきて顔中舐め回される。おらはうざってえし、力いっぱい飛びつくので、めっちゃ痛くてイラッとする。
でも、今日は静か。蓮が犬小屋の中からチラっとこちらを見ただけで、夜の静けさだけが漂う。
なんだろう、このさみしさ・・・
うながいなくなるとこんなにも静かなのかあ
次の日仕事で柏崎に。
一応、警察に連絡しておこうと電話をして犬の特徴を説明していると、電話口からちょっと待ってくださいと言われ、銃担当の警察官に電話が変わり「うなちゃんですか?」と聞かれる。うちのこの名前を覚えていたようだ(笑)ちょうど今、犬の目撃情報があり警察官が向かっているとのこと。
30分も絶たないうちに再度電話があり、犬が捕獲されたとのことで、警察署に迎えに行く。
警察署に前で20代の若い警察官と黒い犬が座って「いい子いい子」されているのが目に入る。間違えなくうなだ。本当にありがたい。
証拠写真を何枚か撮られてすぐに釈放。
どうやら足を怪我しているようだ。歩き方がおかしいが重症っぽくないので様子見だな。
しょうがないので職場に連れて行く。

ちょうど、仕事場の前の融雪パイプのテストをしていて、道から水が吹き出していたのでどんな反応するかと思ったら
飲むんですね、、、
まあ、足を怪我しているが元気そうなので何より。
周りの人から「離さなきゃいいじゃん」と言われるが、この子たちは猟犬なのだ。アスリートの筋肉であったり、動物を検索する訓練が必要なのだ。
