獲物をロープで引き上げる 5倍力システム
一銃一狗。一人での大物猟は獲った後が大変。急斜面や沢から自分の力だけで引き出すのは現実的に無理な場所がありますしかなり体力が消耗します。
そんなときに5倍力システムを知っていれば少ない力で引っ張る事ができ、かなり楽になります。今回は3倍と5倍の動画があったので紹介します。
どちらも使う道具に大差はないのです。だったら5倍にすれば良いんじゃないの?と思われるかもしれませんが、3倍でも引けるのならそちらのほうが長くロープを引っ張ることができます。倍率が多くなればなるほど、引っ張れる距離が短くなってしまうのです。なので、どちらを使うかはその時の状況によって変えればよいかと思います。
必要な道具
支点用スリング
猪や鹿は最大でも200キロ以下なので、トラロープでも何でも良いと思うんだけど、自分の場合は支点以外にイノシシを肩にかけて引っ張るのに重宝します。普通のローブだと細いので長距離引っ張ると肩が痛くなります。
ロープ20m
獲物を引っ張るためのロープ。私は8mmを使っておりますが、もし再び購入するなら6mmにします。なぜなら耐荷重も十分だし、何より軽いというのが大きい。
カラビナ
登山用の高価なやつじゃなくても十分です。しかし、摩擦による力の損失が少なく荷物を少なくしたいのであればとても便利なプーリー付きのカラビナがあります。倍力システム以外に獲物を吊るすときなど色々使います。
プーリー
無くても引っ張れますが、あったほうが力の損失が少ない。しかし5倍力システムでは3つ必要で、重量も増えるしお金もかかるので自分は一つだけ持っていきます。動画にもありましたが手元近いところに設置しています。下記のプーリーは自分が使っているものです。
タイブロック
これは逆流防止のブレーキになるものです。例えば、イノシシを引き上げているときに力を緩めても落ちません。自分は初期の頃これがなくて沢から150キロのイノシシをちょっと引いては再び沢に落としてしまうという苦労をしたので必須アイテムです。タイブロック以外にもカラビナを2つ使うガルーダヒッチやブルージックなどがあります。
私が実際に持っていっているロープ
右から
- 支点用スリング
- トラロープ
- 20mロープ
- 予備ロープ
- カラビナ3つ
- タイブロック
あと、使ったこと無いが犬がいるのでいざというときはリードも支点や延長ロープにもなる。
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