周りの猟師から、どうやって猟場を見つけてるの?って何度か質問されたことがあります。
私も何度も失敗してきたけど、現在はノウハウがたまりそれほど失敗がなく良い猟場に巡り会えています。その秘訣を特別に教えます。
主に初心者がやるべき二通りをご紹介しますね。
1.googlemapを活用
暇さえあればPCでgooglemapを眺めています。全く地形図とか見てもちんぷんかんぷんなんだけど昔から地図を眺めるのが好きなんです。
本州でイノシシ猟や鹿の猟場は基本的には山(丘)です。私の住んでいる新潟県では林で餌を食うことはあるけど、生活していることはありません。
なので、まずどの山や沢を歩こうかと考えます。
山の向きを見る
これは条件によるので絶対ではないのですが、冬場は南向きや朝日が当たりやすいなどを考慮します。私が住んでいる地域は豪雪地帯なので南向きと北向きでは雪の量が明らかに違います。当然、雪が多いと移動がしづらく餌も取りにくい環境になります。ですので、地図の段階で北向きは除外しています。
環境を考える
これは思い込みかもしれないけど、最近の猪は山の上で寝ることが多くなった気がする。
しかし、雪がどっさりと降るといつもの寝屋の環境が悪くなり、水辺のそばに移動したりします。
湿地帯のそばや川のすぐ上など。
流石に湿地帯はgooglemapじゃわからないけど、小さな沢の奥(沢の始まり)は水がまわりから滲み出ていて湿地帯になっていることが多いです。
大抵は下から見ても見えないところに寝屋を作ります。
小さな川の見つけ方はマップの衛星写真と普通の地図を交互でみると衛星では見えなかった川が表示されます。ちなみに小さな沢は地図にはありませんが谷が沢になっています。


上と下は同じ地図ですが衛星写真だと川は分かりづらいけど普通のマップでみると青色で表示されるのでわかりやすいです。
杉林が基本
雪国では絶対と言っていいほど冬場は杉の木の下で寝ます。木に雪をどっさりと覆いかぶさるので、杉林は雪が少なく周りから見えないので隠れやすいのです。
これも条件によるけど、比較的杉林の真ん中ではなく端のほうで寝ることが多いかな。特に緊急用で逃げ道が2通りあるような場所。下から見えなく急斜面の杉の木の下とかが怪しいと考えます。その急斜面を降りたら沢に入れる場所もよいです。
あっ、慣れてないとマップで杉林がわからないかもしれません

こうやって衛星写真を拡大させるとわかりやすい。
緑色が濃くてモコモコした形状のが杉
大河は避ける
沢とか小さな川の上辺りの杉林は狙い目なんですが、例えば大きな川は避けたほうが良いかもしれません。居ないわけじゃないんだけど、何十メートルもあるような川だと近くに道路があったりとか何かと騒がしいので、初めは小さな川や沢を狙ったほうが良いかと思います。
Googlemapまとめ
- 基本は里山
- 日当たりのいい場所
- 小さな川や湿地帯のそば
- 杉林
- 大きな川のそばは避ける(その沢ならOK)
2.通りすがりに入る。
車で走っていて常に痕跡がないか気に留めています。なにか怪しければ車を止めて山に入ってみます。ほんの1分とかでもいいです。そして、忘れないようにメモっておきます。私はgoogleのマイマップに書き込んでおきます。記憶だけだと忘れるからです。
その時に猪の痕跡があった場所はどんな特徴だったのか書いておくといいかもしれません。
言語化するのは難しいのですが、慣れてくると山を見て居そうだな~ってわかってくるようになります。
たぶん、山の形状、向きと杉林の位置とか総合したものが一瞬で判断されているんだと思います。
先日、新規開拓しました
残念ながら猪は獲れなかったのですが、カモシカと猪の足跡が混ざっており、犬がカモシカを見つけて追いかけ、すぐに戻って来たので再度イノシシを探したのですが、さっきのカモシカの子供だと思うんだけど、それを吠え止めしてしまい、まさかの2頭のカモシカ。でも、なかなかの良い場所で次回も期待できそうでした。動画は撮ったのですがボディカメラの場所が悪くてカモシカの姿がちらっとですがよかったら見てください。