先日の話。獲ったイノシシを現場解体をし検死したのだが、謎が多い?
60mで逃げていた個体だったのでバイタルゾーン(心臓や肺)を狙って撃った。頭やネックは距離が遠いと難しいので広いバイタルゾーンが良いと思っている。横向きのイノシシを撃った。
そして口から血を流して死んでいた。
一人では運べないサイズなので現場解体。すると前足からスラッグの弾が出てきた。
狙ったところのにバッチリ入ってる。そして心臓を・・・
いや、おかしい。肩を抜けて心臓に当たってないといけないのだから、肩に弾があるのは不自然。ひっくり返すが前足に穴が空いていない。
あれ?反対側もひっくり返してみるが穴が空いてない。
おかしい。結構大きい個体でしかも斜面でお亡くなりになったので頻繁にひっくり返すのは困難。
で、不思議に思いながらイノシシの皮を剥いてたらどうやら太ももに被弾している。
内蔵を出す。
腸や臓器は綺麗だ。
ただ、肺が少し赤っぽくなっていた。
そしてロース肉も被弾していない。
普通は後ろ足から弾が入って肺に行くなら腸を傷つけてしまい内臓がクソまみれになってやばいことになりそうなのだが肺以外はキレイ。
てことは
イノシシが横向きの状態で後ろの太ももに被弾して内蔵を傷つけずにぐるっとカーブし肺だけに直撃し真横のアバラを突き抜けて前肩で弾が止まった。
まるでブーメランのような弾道。
まあ、体内に入ると弾は暴れるとは聞いたことあるが摩訶不思議な弾道。