熊猟師を目指す
熊ド素人の私が熊猟に挑むことにした。
この村に住みついた10年前は大物猟ができる地域ではなかった。しかし、近年は猪は田畑を荒らし、鹿もたくさんいる。熊はこの5年くらいでかなり増え錦鯉の自動餌やり機を壊して食べて回っている。だから、この辺の熊の糞は変な色をしているのだ。冬眠前になればきれいなオレンジの糞に変わる、それは柿を食べて回っているせいだ。
山菜採りでは熊に襲われた村民もいたし、罠をかければ何匹も取れるほど熊が多くいるようになってしまった。
新潟県内の山はどこにいてもおかしくない。
ある時、猪のくくり罠に熊がかかったことがあった。その日は罠を撤去しようと足早に罠に近づいたらでかい熊がいた。
見た瞬間に体の細胞が震え上がるのがわかる。もし戦闘になったらどうあがいても勝てないということが細胞レベルで分かるのだ。でもそれを悟られないように平然を装う。
電話をして応援に来てもらう。
(このときに市から駆除の許可も貰う)
まず、近づいたら立ち上がって向かってきたので、ビビりながら引き金を引いたので当たらない。それを見かねた、先輩猟師が発砲して倒した。このときに恐怖とともに、美しい動物だと感じた。
もしこれが山で出会って向かってきたときにおらは銃で当てることができるのだろうかと不安になる。
なぜ、クマ猟をやりたくなったのか
特に大義名分があるわけじゃない。
村の安全や畑を守るみたいなことは考えていない。ただ、結果的にそうなるかもしれないが、それは駆除の方の仕事だと考えている。狩猟は駆除とは別物だ。
まあ、猟師の本能なのか、大きい最強の獲物を獲りたいということかもしれない。
- 熊が地元にたくさんいる
- ライフルが持てるので長距離も撃てる
- 猪猟で大物にもだいぶ慣れてきた
- できれば犬と共同作業で獲ってみたい
- 美味しい
そして、ブログやyoutubeの影響も大きい。私の地域では熊猟をやっている人はいない。昔だったら猟師は秘密主義の人が多いので誰かに弟子入りでもしないと熊猟について知ることは難しかった。
しかし、近年では動画で当たり前にたくさんの熊猟を見ることができる。情報の民主化は大きい。
現在でも一銃一狗でイノシシを獲っているが、そんなことをやっている人はまわりに一人もいない。でも、ネットのお陰で調べて自分でできるようになった。そもそも、私は師匠がいない。もちろん知り合いに聞いたりすることはあるが、試行錯誤して一人でイノシシを取れるようになった。
期間
私の熊猟の期間は11/15から冬眠するまで。約1ヶ月くらいだろうか。雪が降って冬眠したらイノシシ猟に励む。
今シーズンを獲れなくてもよし
私は熊についてよく知らない。
巻狩りではなく、単独なので自分から熊がいるところにいかなくてはいけないのだが、どこにいるのかわからない。だいたい、動物っていうのはその時期はここにいることが多いとか行動パターンが有る。まずは、そういうことから勉強しなくてはいけない。
それと猟犬の蓮くんは、熊猟には期待できないと思っている。以前、熊の痕跡が多いところに連れて行ったときに震えていたので、本能的に怖いのだろう。
まずは、今シーズン熊の痕跡や寝屋、食事などを勉強して行動パターンを勉強したい。1年目の一ヶ月の期間でそう簡単に取れるとは思っていない。
第一歩として本を買ってみた。
ちゃんと狙ってとれるようになるまで数年かかるかもしれないがまずは一歩を踏み出した。
No Comments