猟場に着き、予定の場所を歩くとすぐにイノシシの足跡があった。この間にげられた家族を追っていたのだがどうやら一匹だ。しかもさっき歩いた熊の足跡もある。
自宅は40センチの積雪だが、猟場は地面が白く少し標高が上がるごとにちょっとずつ積もっている状況だ。150mもあがれば30センチくらい積もっている。
イノシシの跡は下に降りているので、さっき歩いた熊の足跡を追うことにした。
イノシシを追うのとは緊張感が違う。ヘタに足跡を追っかけていると待ち伏せされて◯されるとも聞く。ゆっくり歩き、周りを見渡す・・・木の上にいないか?まちぶせされたらやばそうなところは回り込む。ゆっくり、ゆっくり。
急斜面に差し掛かった、と思ったら大きく黒いのがこちらに向かって上がって来ている。相手は気づいていない。。。
ドキドキがやばい。
距離は30m弱か。相手が気づいていなく向かってきているのでもっと引き寄せて撃てばいいのだが、こっちはやばいくらい緊張している。自動銃なので、もし至近距離で急所を外し、銃がジャムってしまったらやられる可能性もあるなどと超最悪な事態を想定してしまい、すぐに発射。
どっか~ん
あれ、当たらなかったか??
急斜面を降りていったが、なんとイノシシだった。
えっ???
まさか
どちらも狩猟鳥獣なので問題はないのだがよろしいことではない。極稀に人を撃つような事故があるがこういった思い込みなのかもしれない。四つ足と二足歩行はさすがに間違えないと思うが状況的に完全に熊だと思ってしまった。
- 熊の足跡追っかける
- 急斜面を覗いたら黒く大きなのがこっちへ向かってきた
- おらは熊と認識し撃ったがイノシシだった
- 走って逃げてった
元気よく走り去っていったので当たらなかったのか?と、一応確認に行ったらかなりの血液が流れている。
半矢
これは追っていけば捕まえられると確信。
というか、犬が吠えなかった。
その後もおらについてくるだけでイノシシを追わない。
う~ん、これは困ったものだ。
どこかで休むのでは?と思うのだが一向に休まない。
川を渡って少し行ったところで血液が無い。
ん~
少し登ってみるか
と20mほど上がったけど跡がないので引き返そうと思ったら、さらに30m上に黒くうごめくものが見える。
イノシシの家族だ!
子どもがチラチラ見える。狙って撃った!
ちりじりになり走って逃げてった。
どうやら当たってない。
ほんと、くっそヘタだわ。
気を取り直し半矢の猪を探す。
犬もわかっていないので、沢に入ったのでは?と思い下流を見る。
なぜ下流かというとかなりの水量があったので普通は登らない。それに怪我してるので楽な方に行くはずだと。
でも、沢から上がった跡が見つからない。
ん~
一応、上流の方もいったら
足跡あった。
結構血が出ているのに上へ気合入れて上がったのか。
そこから、山上がるが一向に休まないで逃げていってる。
結局15時でタイムリミット。
あー、銃の腕があれば開始から一時間で終わったのに、なんだかんだ6時間も追って収穫なしか。
自然の弱肉強食でも手負いになることもあるだろうけど、やはり大怪我させてしまい辛い状況にさせてしまっていると思うと申し訳ない。
立射を練習しなければ。