「アイコンタクト」梓山犬とのイノシシ猟

スポンサーリンク

梓山犬全般のことは知らないので、うちの蓮くんとの一銃一狗のスタイルのお話。

鉄砲を持って山に行くと明らかに犬の動きが変わる。死ぬほど嬉しそうだ!

おらが歩き出すと50~100m前に行く、そこで匂いをとりながら、おらから見えなくなると待つ。近づいてアイコンタクトしたら、また先へ進む。そうやって歩いていると、イノシシの匂いがすればアイコンタクトしてから脇の林に入っていく「ご主人さま、こっちに入るからねって感じ」。おらは気配を消しつつ、もし犬がこっちに出したらイノシシがどこを通るかイメージしながら鉄砲の準備をする。いなけりゃすぐ戻ってくる。

犬の動きをよく見る。
突然走り出した!もしや!と思ったがフレッシュなイノシシのうんこを発見。そして体中にこすりつけ、うんこ犬の完成!自分の匂いを消すための習性なので怒れない(笑)

たまに、「おいで」と呼び戻す。来ればめちゃくちゃ褒める。これは、帰るときしか呼び戻さないと、嫌がったりするのを防ぐためだが、めちゃくちゃうんこ臭い。。。

行きたい方向が違うときは口笛を吹いて行きたい方向を指差すとそっちに行く。

獲物を見つけると、うちの犬は追い鳴きをほとんどしてくれない。止めたときだけ吠える。

吠えだしたら、犬が吠えているときだけ進む。静かになったら止まる。これは大きくて頭の良いイノシシだと犬にはビビらんけど人間が来たとなると即座に逃げられるからである。

もし、甲高い子供の声が聞こえたら、どうあがいても逃さないので走っていく。

ブヒブヒとデカイノシシだと慎重に進む。状況にもよるがおらは犬の後ろでイノシシから見えない位置を陣取る。

そうして犬とアイコンタクト、おらの場所を確認すると、ワンッワンとイノシシを挑発する。何回も挑発されて怒ったイノシシは犬に突っ込んでくる、犬はおらの方に逃げる。おらの前に来たイノシシを撃たしてもらう。

倒れたイノシシの首に即座に噛み付く、おらはナイフで頸動脈を切る。こんな流れ!

しかし、これで鉄砲を外したら大変

今までの一連の仕事が水の泡。蓮はおらに怒ることはないが、だいぶふてくされているのは見てわかる。ものすごく疲れれいるからとりあえず沢に行き水を飲み、寝そべって体を冷やす。そして、ずっと犬は「フンッ フンッ フンッ」と言っている。おらは平謝りして、犬を褒める。

最初っからこういうスタイルだったわけじゃない。獲物を見つけたらすっ飛んでいってしまってどこに行ったかわからなくなったことが何度も合った。でも、犬も自分で吠え止めすることはできても、命を奪うのは難しいと理解したはずだ。大きいイノシシは100キロ、犬は13キロ、とても敵う相手じゃない。おらと一緒じゃないとだめなんだって。今は2歳と5ヶ月、まだ子供っぽいところもあるが経験を積むにつれて理解してきている。最近はきちんとアイコンタクトをしてくる、教えたわけじゃなく経験から学んだのだ。

まあ、失敗もあるけれど犬と本気で同じ目標に向かって考えながら仕事する。これほど面白いことはない。

動画は昨年獲ったとき、イノシシを引っ張ると生き返ったと勘違いして噛みだす(笑)

スポンサー
About

No Comments

Leave a Comment